
成分がクエチアピンの先発医薬品である「セロクエル」と「ビプレッソ」の比較
先発名 | セロクエル | ビプレッソ |
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販売日 | 2001年2月 | 2017年10月 |
適応症 | 統合失調症 | 双極性障害におけるうつ症状の改善 |
用法 | 1日2~3回 | 1日1回就寝前(食後2時間以上あけて) |
最大用量 | 750mgまで | 300mgまで |
剤型 | フィルムコーティング錠 | フィルムコーティング(徐放錠) |
セロクエルは、非定型抗精神病薬に位置づけされる統合失調症の薬です。
さまざまな神経伝達物質受容体に作用する為、
MARTA(Multi-Acting Receptor Targeted Agent)と呼ばれています。
過剰なドパミンの働きを抑えるため幻聴や妄想といった陽性症状に対する効果と、
陰性症状(意欲減退や感情鈍麻)や認知機能の改善に効果が期待できます。
また、気分の安定にも効果が期待できるお薬であることがわかってきました。そのため、
適応症にはありませんが、「うつ病」「双極性障害」にも使われることがあります。
また、鎮静作用も期待できることから、「不眠」にも使われることがあります。
日本では「統合失調症」の適応しかありませんが、アメリカでは幅広く適応が認められています。
日本での適応症 | アメリカでの適応症 |
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セロクエルの徐放製剤として発売されたものがビプレッソ徐放錠です。
セロクエルは統合失調症しか適応が認められていませんでしたが、
双極性障害の治療薬として、適応外として実情は使われていました。
厚生労働省から、必要性が高い医薬品として開発の要請を受けて、
2017年に双極性障害のうつ状態の治療薬としてビプレッソ徐放錠が承認されました。
徐放錠にしたことでお薬の有効成分がゆっくりと溶け出し、ゆっくり吸収されます。
セロクエルは作用時間が短いために1日複数回の服用が必要ですが、
ビプレッソ徐放錠では1日1回の服用で効果が持続します。(空腹時:眠前指示)
また、メーカーに確認したところセロクエルからビプレッソへの切替中に一時的な併用は、
あるのかもしれませんが、併用する事は想定されないとの回答を得ています。
併用されている際は、適応症を兼ねて疑義照会をしておく方が無難ではないでしょうか?
2017年にビプレッソ徐放錠が承認された際に、私が個人的に思った事は、
セロクエルに何故適応追加しないのか?という事でした。
ここからは私個人の意見なので、根拠はない事をご了承の上で読んで頂ければ幸いです。
厚生労働省から適応症の追加要望を受ける際、すでにセロクエルのジェネリックが流通しており、
適応追加に際しての臨床試験などに費やすコストなどを考えると、新薬として承認する方が、
合理的と考えたのではないかと思います。ジェネリック医薬品は安価なものになっていますが、
セロクエルと比較すると薬価は同等となっているので新薬としての承認手続き等を考慮すれば
無難な対応であったのかもしれません。
クエチアピン製剤には
「セロクエル」と「ビプレッソ」の2種の先発医薬品があるが、その違いは?
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