薬剤師なら常識!!できない薬剤師いるの!?

DIオンライン記事(2020年1月22日)及びプレミアム版(1月)

DIオンラインの記事に、薬学生用に小児散剤の計算問題が出てました。

 

こんな問題を出す必要があるのかと思ったので、少し違う形で記事にします。

 

また、この出題とは別に薬剤師国会試験の合格率が低迷という記事もあり、そこには、

 

6年間で卒業し国試を1回で受かった割合(ストレート合格率)について記載されており、

 

ストレート合格率が5割を下回る大学が全体の4割にも上るとの事。

 

いやはや薬学部はどうなっているのか???

 

それはさておき、現役薬剤師も含め、今から出題する問題を解けない人は、

 

薬剤師にはなるべきではないと個人的には思います。

 

国家試験で出題されて正解できない人はまず現場では使えないので、

 

あくまでも個人的意見ですが、禁忌肢問題のひとつに設定して貰いたいものです。

 

小児の散剤調剤の計算はできますか?(処方箋)

7歳の男児を連れて、母親が処方箋を持って来局しました。男児の処方箋だったので、体重を確認したところ、25kgとのことでした。この処方箋の調剤を行ってみましょう。ここで分包紙の重量は0.5g/包とします。

〔処方箋〕

  1. 【般】テオフィリンシロップ用20% 1回100mg(1日200mg)【原薬量】
  2.     1日2回 朝・就寝前 14日分

  3. 【般】アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5% 1回7.5mg(1日22.5mg)【原薬量】
  4.   【般】カルボシステインシロップ用50% 1回250mg(1日750mg)【原薬量】
        1日3回 朝昼夕食後 14日分

 

本処方および調剤に関して、適切な内容はどれか

(1) テオフィリンシロップ用20%の調剤薬鑑査時の全重量は、約20gとなる。
(2) アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%の全秤取量は、21gとなる。
(3) カルボシステインシロップ用50%の全秤取量は、11.2gとなる。
(4) ②の分包後の全重量は、約30gとなる。
(5) 患児が朝食後に服用する量は、1.5gとなる。
(6) 患児が夕食後に服用する量は、2.1gとなる。

答え及び解説

【解説】
本処方を秤量調剤すると、以下になります。

【般】テオフィリンシロップ用20%  1回100mg(1日200mg)【原薬量】
1日2回 朝・就寝前 14日分

テオフィリンシロップ用20%のテオフィリン含有量は200mg/g
(20%の製剤を1g秤量した時、成分は0.2g=200mg)

製剤の秤量は、100㎎÷200㎎/g=0.5g(1回量)
1日2回服用なので、0.5g×2回=1g(1日量)
14日分なので、1g×14日=14g(全量)

【般】アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%  1回7.5mg(1日22.5mg)【原薬量】
1日3回 朝昼夕食後 14日分

アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%のアンブロキソール含有量は15mg/g
(1.5%の製剤を1g秤量した時、成分は0.015g=15mg)

製剤の秤量は、7.5㎎÷15㎎/g=0.5g(1回量)
1日3回服用なので、0.5g×3回=1.5g(1日量)
14日分なので、1.5g×14日=21g(全量)

【般】カルボシステインシロップ用50%  1回250mg(750mg)【原薬量】
1日3回 朝昼夕食後 14日分

カルボシステインシロップ用50%のカルボシステイン含有量は500mg/g
(50%の製剤を1g秤量した時の成分は0.5g=500mg)

製剤の秤量は、250㎎÷500㎎/g=0.5g(1回量)
1日3回服用なので、0.5g×3回=1.5g(1日量)
14日分なので、1.5g×14日=21g(全量)

 

選択肢をひとつずつ確認していきましょう。

(1) テオフィリンシロップ用20%の調剤薬鑑査時の全重量は、約20gとなる。

(1):テオフィリンシロップ用20%は、全量14g、調剤薬鑑査時ですから分包紙も含めた全重量となりますね。分包紙は0.5g/包、1日2回ですから28包、従って全重量は14g+14g=28gとなります。
よって(1)は間違い

(2) アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%の全秤取量は、21gとなる。

(2):上記の通りアンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%の全秤取量は、21gとなります。
よって(2)は正解

(3) カルボシステインシロップ用50%の全秤取量は、11.2gとなる。

(3):上記の通り、カルボシステインシロップ用50%の全秤取量は、21gとなります。
よって(3)は間違い

(4) ②の分包後の全重量は、約30gとなる。

(4):②の分包後の全重量は、アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%(21g)+カルボシステインシロップ用50%(21g)+分包紙重量21g(0.5g×42包)で、計63gとなります。
よって(4)は間違い

(5) 患児が朝食後に服用する量は、1.5gとなる。

(5):朝食後はテオフィリンシロップ用20%を0.5g、アンブロキソール塩酸塩シロップ用1.5%を0.5g、カルボシステインシロップ用50%を0.5gとなるので
0.5g+0.5g+0.5g=1.5gとなります。
よって(5)は正解

(6) 患児が夕食後に服用する量は、2.1gとなる。

(6):①の服用時点は朝と就寝前なので、患児が夕食後に服用する量は、②の1回分で1gになります。
よって(6)は間違い

正解は(2)と(5)

興味のある方は、他にも

 

散剤の力価についての計算問題を作ってみたので挑戦してみて下さい

 

 

最近、力価の計算を簡単にしてくれる計算機があるようです。
薬剤師ならこのような計算機を使わず対応すべきだと思いますが、
レセコン入力をする医療事務の方にとっては便利かもしれません。
(加算や管理料の判断が大変ですから、「力価計算を間違うな!」は気の毒ですよね)

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