太陽光発電の収支記録を公開
蓄電池は!?
令和3年2月12日公開
令和5年7月17日更新
太陽光発電量-使用電力量=余剰電力
この余剰電力を電力会社に売る事ができます
私のサイトでは、約10年間(固定価格買取契約期間)の記録&その後の経過を紹介したいと思います
2012年以前に設置した為、太陽光発電余剰電力買取制度でのデータとなります
「余剰電力買取制度」とは異なる買取方式として「全量買取制」があります。
全量買取制は、自分で消費した電力とは無関係に、太陽光発電したすべての電力を売電できるという方式です。ただし、この全量買取制が適用されるのは、設置するソーラー・パネルの総出力が一定以上のものだけです。具体的には、事業者が設置する太陽光発電所や、賃貸集合住宅の屋根、工場や学校の屋上にソーラー・パネルを設置する場合など、産業用途が前提となっています。日本の標準的な住宅の屋根に設置できるパネルの総出力は、せいぜい4~5kW程度といわれます。ですから基本的に、個人住宅にソーラー・パネルを設置する場合には、余剰電力の買取制しか使えないものと考えたほうがよいと思われます。
紹介するデータ
自宅は新築で太陽光パネル込みの価格となり太陽光発電をしたことにメリットがあったのか分かりにくいかもしれません
しかし事業用の太陽光パネルはアパート建築7年後にリフォームで新たに設置した為、
結果(購入費用と売電価格の関係)がはっきりと出ています
この記事をみれば、儲かったのかどうかが判断できるのではないかと思います
※電気料金単価について、2022年と2023年は燃料調整費単価の平均値を加味しています。
太陽光発電の買取価格は年々減少しています
設置時にはどのくらいで買い取ってくれるのかを確認する必要があります
導入したのは2008年度(自宅)・2010年度(アパート)で、48円の買取価格でした
ちなみに2022年度は「17円」で、2023年度は「16円」になるようです
また2009年11月の「太陽光発電余剰電力買取制度」が始まる前の
2008年の設置時は「21円」程度の買取価格でした、ご参考まで・・・
太陽光発電余剰電力買取制度について
2009年(初年度)の買取価格
太陽光発電設備容量/区分 | 住宅用(低圧供給) | |
---|---|---|
太陽光発電設備単独の場合 | 自家発電設備を併設の場合 | |
10kw未満 | 48円 | 39円 |
10kw以上 | 24円 | 20円 |
(円/kwh、消費税等相当額を含む)
自宅情報
設置場所 | 自宅(大人2人、子供2人) |
---|---|
太陽電池容量 | 3.83kw(方角:南東1.67kw・南西2.16kw):京セラ |
買取価格 | 48円/kw(10年間固定:2009年11月~2019年10月) |
電灯契約 | はぴeプラン(オール電化) |
使用電力料金単価
西暦/料金単価(円) | デイ他季 | デイ夏季 | リビング | ナイト |
---|---|---|---|---|
2009年 | 28.02 | 30.72 | 21.64 | 8.19 |
2014年 | 32.58 | 35.84 | 24.59 | 10.76 |
2017年 | 35.54 | 38.89 | 27.32 | 13.10 |
2020年 | 31.77 | 34.95 | 23.47 | 10.70 |
2022年 | 26.24 | 28.87 | 22.80 | 15.37 |
関西電力はぴeプラン料金の推移
実際の年間収支情報(2008年~2022年)
※2011年度までは買取電力kwの表示がなかった為、記録できていません
※2019年10月で48円での買取価格は終了しています
※2019年11月からは8円の買取価格となっています
オール電化にする前の賃貸マンションにおいては
電気代7000円~12000円
ガス代10000円~16000円
で平均23000円/月の光熱費となっていました
つまり、ガス+電気生活の年間光熱費の概算は
23000円×12(ヶ月)=276000円
11年間で計算すると、276000×11年=3036000円
2009年からオール電化+太陽光パネル設置してからの光熱費(2019年までの11年)は
503165円(平均 約45800円/年 平均 約3800円/月)
3036000-503165≒2530000円
11年間で約2530000円の節約ができた計算となります
つまり250万円以内で太陽光パネル+オール電化が設置できれば元が取れたことになりますね
また、2020年以降の電気料金も示しておきます。
FIT(固定価格買取制度)が終了につき買取価格が8円になっています。
2020年~2021年においては平均15000円/月の光熱費がかかるようになりました。
ただ、子供2人が高校生(各自室で過ごす事が増えた)になった上で、2008年以前の(ガス+電気:23000円/月)生活よりも節約できていることを考えれば、オール電化+太陽光パネル設置の恩恵はあるように思います。
2022年においてはウクライナ、ロシアの戦争の影響と思われる電気代高騰で21000円/月超となりました。
今後も電気代は上がってしまうのでしょうか?定期的に更新していきたいと思います。
事業(アパート)情報
設置場所 | アパート |
---|---|
太陽電池容量 | 5.5kw(方角:南):シャープ |
買取価格 | 48円/kw(10年間固定) |
電灯契約 | FIT太陽光発電 |
竣工日 | 2011年1月 |
工事価格(総額) | 3,141,600円 内訳:2,992,000円+149,600円(消費税) |
補助金 | 385,000円 内訳:70000円/kw×5.5kw |
総支払額 |
2,986,580円 |
実際の年間発電量と売電収入情報(2011年~2022年)
※ローン残高は毎年、総支払額から売電収入全額を差し引いて計算しています。
※2019年からはローン残高が黒字になっているのは、利益が出ている事を示します。
※2021年2月からはFIT終了に伴い11円の買取価格(大阪ガス)になっています。
上記のデータからもお分かりだと思いますが
設置後8年(と10ヶ月)で太陽光パネル&工事費用分の元を取ることができました
ちなみに当時に作成して貰った計画案がみつかりましたので掲載しておきます
計画を大きく上回る発電量であったことはうれしい誤算でした
2011年当時に太陽光発電を設置した事は正解だったと思っています
太陽光パネルの設置を検討されているなら、同じように計画案を出してもらうと良いでしょう
補助金・設置金額(パネルは現在この当時の半額程度に!?)の見積もりも忘れずに!!
このサイトを見て下さっている方の中には、設置すべきかどうか悩まれている方もいるのではないでしょうか?
私なら(マイホームに太陽光パネルは)どうするか?という視点で示したいと思います。
2022年12月現在
容量/案件 | 新築(単価:26.1万円/kW) | 既築(単価:28.1万円/kW) |
---|---|---|
3kw | 78.3 | 84.3 |
4kw | 104.4 | 112.4 |
5kw | 130.5 | 140.5 |
6kw | 156.6 | 168.6 |
7kw | 182.7 | 196.7 |
8kw | 208.8 | 224.8 |
9kw | 234.9 | 252.9 |
10kw | 261 | 281 |
参考資料:経済産業省 資源エネルギー庁 第74回 調達価格等算定委員会配付資料「太陽光発電について」
上記が、今現在の設置費用となっているようです。
また、年間の我が家(4人家族)の電気使用量をお示しします。
年月/使用電力(kw) |
全使用量 | デイタイム | リビングタイム | ナイトタイム |
---|---|---|---|---|
2021/01 | 1539 | 61 | 591 | 887 |
2021/02 | 1071 | 30 | 392 | 649 |
2021/03 | 917 | 33 | 303 | 581 |
2021/04 | 769 | 13 | 240 | 516 |
2021/05 | 718 | 9 | 234 | 475 |
2021/06 | 565 | 16 | 176 | 373 |
2021/07 | 649 | 24 | 243 | 382 |
2021/08 | 862 | 50 | 397 | 415 |
2021/09 | 659 | 39 | 289 | 331 |
2021/10 | 621 | 20 | 246 | 355 |
2021/11 | 780 | 29 | 257 | 494 |
2021/12 | 946 | 37 | 341 | 568 |
合計 | 10096 | 361 | 3709 | 6026 |
上記が分からないと判断は難しいと思います。
自宅及びアパートの太陽光パネルの容量と発電量と年間使用量を参考にシミュレーションしてみます。
(瀬戸内気候で日照時間は長く、その上南向きなので条件が良すぎるかもしれません)
6kwの太陽光パネルを設置のシミュレーション(年間発電量は7500kwを想定)
4人家族で10年間かかる電気代(オール電化) 20万/年(推定)⇒10年=200万円
固定価格買取単価を16円(2023年度の売電買取単価を想定)
支出:太陽光パネル設置費用:168.6万円
収入:7500kw×16円×10年=120万円
免除:7500×0.3=2250kw→2250kw×30円×10年=67.5万円(自家消費で支払わずにすむ電気代)
収入:7500ー2250=5250kw→5250kw×16円×10年=84万円(売電収入)
深夜電力と売電金額がほぼ同等の金額になっている為余剰電力をエコキュートに回す事が主流になります。
これは私の経験値となりますが、自家消費率は50%を超えると思います。そうなると
免除:7500×0.5=3750kw→3750kw×30円×10年=112.5万円(自家消費で支払わずにすむ電気代)
収入:7500ー3750=3750kw→3750kw×16円×10年=60万円(売電収入)
112.5万+60万円=172.5万円 私の計算では10年で太陽光パネル費用の168.6万円の元は取れる計算となりました。
どうなるのかは実際にやってみないと分かりませんが、今後も電気代の高騰が心配な私の場合、今現在であっても太陽光パネルは設置する選択をします。
現状、太陽光パネルの設置に補助金はないようです。もう国の政策は次の段階に入っています。
それは、「蓄電池」です。太陽光パネルと、蓄電池を同時に設置すれば蓄電池に対して補助金があるようです。
詳細は割愛しますが、蓄電池をうまく利用すると、4~6kwの太陽光パネル設置でほぼ100%自家消費が可能となるでしょう。
そうなれば上記のシミュレーションは更に良い数字になり、15年後20年後は電気代払わずに生活できることも可能だと思っています。
これについては、蓄電池として日産サクラ(及びV2H)を購入した理由や方法と実際の購入金額や補助金などの収支を記事にしようと考えています。
また、私の過去のデータからみると自宅設置の京セラは年々発電量が減少しているのですが、アパート設置のシャープは発電量に減少がみられません。
私が人に進めるなら必然的にシャープと答える結果になっているように思います。
また、太陽光パネルを設置し12年以上になりますが、自宅及びアパート共にパワーコンディショナー(パワコン)の修理及び交換もまだ行っていません。
使用電力料金単価の推移
西暦/料金単価(円) | デイ他季 | デイ夏季 | リビング | ナイト |
---|---|---|---|---|
2009年 | 28.02 | 30.72 | 21.64 | 8.19 |
2014年 | 32.58 | 35.84 | 24.59 | 10.76 |
2017年 | 35.54 | 38.89 | 27.32 | 13.10 |
2020年 | 31.77 | 34.95 | 23.47 | 10.70 |
2022年 | 26.24 | 28.87 | 22.80 | 15.37 |
関西電力はぴeプラン料金の推移
上記は、電力会社から電気を購入する価格です
自宅で生み出した太陽光発電の電力を48円で売る事ができるのであれば
それを蓄電池で貯めて自分自身で使うよりも売った方が圧倒的にお得です
なので高額な蓄電池の必要性はまったくないわけです
しかし、48円の契約が終了後は日中に余った電力を8円で売る事になります
8円で売るよりも日が落ちた後に購入するリビングタイム(25円/kw)に、更には雨の日の日中に購入するデイタイム(32円/kw)の電気代のかわりに使う方が良いと思いませんか?
現在、どのような形で蓄電池を購入するか検討しています
何らかの形で導入する予定です
導入後の記事を書こうと思っています 記事を書いた時は、また読んで頂けるとうれしいです
引用:日産ホームページより
売電価格が、購入電力価格を下回った為、蓄電池の購入を検討していました。
8円で売るくらいなら、蓄電池に貯めておいて必要な時に使いたいですからね。
でも蓄電池は高いです(汗)
いろいろ悩みましたが、検討した結果、日産サクラを買いました。
ただ、日産サクラを蓄電池として使うにはV2Hも必要となります。
V2Hはnichiconのものを使っています。
詳細は私が説明するよりnichiconのサイトを見たほうが勉強になると思います。興味のある方はご覧下さい。
何故、日産サクラにしたのか? 光熱費に変化はあったのか?
などデータを分析次第、記事にしていきたいと思います。
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