PFAPA症候群の治療体験記
診断までの経緯と治療経過の詳細
令和2年9月4日公開
令和2年11月1日更新
PFAPA症候群という病気は、周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・頚部リンパ節炎の4つの主症状があり、乳幼児期に発症する「自己炎症性疾患」です
PFAPAは
Periodic fever(周期性発熱)・aphthous stomatitis(アフタ性口内炎)・pharyngitis(咽頭炎)・cervical adenitis(頸部リンパ節炎)の略
このような感覚をお持ちではないでしょうか?
我が子が発症後の症状や診断までの経緯、どのような治療を行ってきたかを時系列で紹介したいと思います
疾患の概要について知りたい方はリンクを貼っておきますので参考にして下さい
また、この記事はTwitterでPFAPAに対する情報を求められている方に出会った事がきっかけである事を申し添えておきます
(下記参照)
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体重2650g 身長47.7cm
2007年11月30:嘔吐・下痢症 (CRP:2.8)
PFAPAの発症と思われる2010年までは年に数回、病院のお世話になっていました。
風邪(インフルエンザ(-)
急性腸炎
風邪
下痢・切れ痔
下痢
風邪
風邪
風邪
2011年からカレンダーに発熱の記録を残すようにしました
オレンジの蛍光ペンでの日が発熱があった日です
2011年 | 2012年 | 2013年 |
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画像をクリックすると別ウインドウで開きます
1月6日 | メイアクトMS・ムコダイン・ペリアクチン・アスベリン・メプチン・アルピニー坐薬 |
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2月26日 |
メイアクトMS・ムコダイン・カロナール・アルピニー坐薬 |
4月1日 | オラペネム・クラリシッド・アルピニー坐薬 |
4月27日 | ワイドシリン・アスベリン |
5月14日 |
ナウゼリン |
5月31日 | メイアクトMS・アルピニー坐薬 |
6月20日 | メイアクトMS・アルピニー坐薬 |
7月2~4日 |
セフジニル・アルピニー坐薬・点滴 |
7月26日 | セフジニル・アルピニー坐薬 |
8月17日 | セフジニル・アルピニー坐薬 (扁桃腺が真っ白) |
9月8日 | フロモックス |
10月7日 | セフカペンピボキシル・コカール |
11月24日 | セフカペンピボキシル・コカール |
12月6日 | セフカペンピボキシル・コカール |
12月19日 | セフカペンピボキシル・コカール |
2011年は、ほぼ同じかかりつけの小児科医にて診て貰っていました
画像をクリックすると別ウインドウで開きます
1月9~13日 | (入院)メイアクトMS・点滴・髄液検査 |
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1月26日 | オラペネム・カロナール |
2月23日 | セフカペンピボキシル・トランサミン・コカール |
2月24~29日 |
(入院)メイアクトMS・点滴 |
3月16日 | オラペネム・カロナール・アルピニー坐薬 |
3月31日 |
フロモックス・カロナール・ジスロマック・点滴 |
4月23日 | 大学病院へ紹介状 PFAPAの疑いと診断 |
5月~9月 | 通院無し 熱は周期的に出るが38度まで |
10月5日 | ムコダイン |
11月~12月 | 熱は周期的に出るが38度まで |
1月、2月はかかりつけ医の病院に2回入院しています
ネット検索でPFAPA症候群という病気があることを知り、大学病院に紹介状を書いて貰いました
大学病院で検査を受けPFAPAの疑いありと診断をして貰い、かかりつけ医へ逆紹介となります
(この時点でPFAPAの専門医にはまだ出会えてません)
その後、熱が出て口内炎はできるものの、高熱ではなく病院へ行っても効かない抗生剤を貰うだけになる事が分かった為、9月までは家で様子をみるだけに止まっています
ただ10月以降は他の疾患(インフルエンザ)などを考慮しないといけない為、診察して貰いました
かかりつけ医はプレドニンを使う事に抵抗があるようで診断を受けたあとも処方はして貰えません
画像をクリックすると別ウインドウで開きます
1月8日 | フロモックス |
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1月10日 |
オラペネム・アルピニー坐薬・点滴 |
1月16日 |
五苓散・ナウゼリン坐薬(ノロウイルス陽性) |
2月4日 |
オラペネム・アルピニー坐薬・点滴 |
2月6~8日 |
(入院)プレドニン |
2月26日 |
メイアクトMS・アルピニー坐薬 |
5月28日 | プレドニン 2T(頓2回分)(5/28・31に服用) |
6月19日 | プレドニン 4T(頓4回分)(6/9・19・20に服用) |
7月26日 | プレドニン 6T(頓6回分)(7/7・8・26、8/7・24・25に服用) |
9月26日 | プレドニン 6T(頓6回分)(9/8・26、10/21・22、11/8、12/2に服用) |
1月は中旬にノロウイルスにも罹り、初旬はPFAPAも混在していたと思われるので発熱の期間が長くなっています
PFAPAの専門医が県内にいる事を教えて頂き紹介状を書いて貰う事になりました
(これが大きな転機となりました)
専門医よりかかりつけ医へプレドニンを処方するように逆紹介状を書いて貰え、
その後はプレドニンのみでコントロールできるようになりました
我が子の場合は、12月2日を最後にPFAPA症候群による発熱はなくなりました
余談ですが、息子は低身長の為、9月から並行して成長ホルモンの検査等も行っています
成長ホルモン分泌不全性低身長症(2014年1月~治療開始)
成長ホルモンの治療に関しても記事にしていますので、よろしければご覧下さい
(2020年11月現在治療継続中)
※ステロイド使用による成長障害の影響を懸念される方もいらっしゃると思いますが、我々夫婦は副作用とは思っていません
理由は2つ
ステロイドの治療は頓服的な服用である為、成長に影響する頻度ではなく逆に、
もっと早く診断ができて、食事をしっかり取れていたら成長は違ったのではないか?
と感じているからです
PFAPAの症状は一般的な風邪の症状と同じであり、小児科医でも診断が難しいようです
もし、抗生物質を使用しても効果を感じられず、周期的に熱がでるような症状であれば下記のような検査・診断をして貰えるとよいのではないかと思います
我が子の場合は、プレドニンの頓服使用のみでしたが、人によっては、
等で発熱間隔が延長したとの報告もあるそうです
ちなみにプレドニンを使用した場合
多くは1日以内に解熱、
高用量群では解熱まで7.5時間前後、
低用量では8〜12時間前後
ですが、非発熱期間が短くなる報告もあるようです
診断を受けた場合は主治医とよく相談して治療法を選択する必要があると思います
この記事によって一人でも多くの方にこの疾患を知って貰い、適切な治療をして頂ければ幸いです
さらに詳細を知りたい方は「自己炎症性疾患診療ガイドライン2017」のPDFサイトを参照下さい
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