睡眠導入薬は毎日続けても大丈夫なの!?
ここでの睡眠薬はベンゾジアゼピン系及びゾピクロン、ゾルピデムを想定しています。
令和2年1月13日公開
令和2年2月10日更新
薬剤師をしていれば、患者さんに一度は質問されたことがあるフレーズになると思います。
(問題がなければ・・・薬剤師はいろんな事を思い浮かべながらも、)
「大丈夫ですよ!!安心してのんで下さい」としか答える事しかできません。
ここでいう問題がなければとは?
またいろんなことを思い浮かべながらとは、
薬局における薬剤師としての回答は上記の問題がなければ、の内容までです。
いろんなことを思い浮かべながらの内容は医師に処方して貰う時点で相談すべきことです。
薬剤師に聞かれても的確な回答はできません。なぜなら、処方上問題がなければ
安心して服用して貰う事が薬剤師に求められている最大の仕事だからです。
いろんなことを思い浮かべながらの質問をもし薬剤師にされた場合は、ほとんどの薬剤師が、
「今現状生活上で支障があるようなら、再度早めの受診をするか、若しくは次回診察時に医師にお伝えしてみて下さい」
と答えるでしょう。
例えば、いろんなことを思い浮かべながら、「依存性」の質問に答えたとしましょう。
「依存性はあります」
「やめられないんですか?」
「やめられますよ、但し急に止めることはできません。徐々に減量が必要です?」
「どのくらいの期間ですか?」
「それは今までの服用期間や個人差があるので分かりません」
「とりあえず、半分の量にしてみても良いでしょうか?」
「それは薬剤師が決められないので、次回医師に相談してみて下さい」
結局、薬剤師では答えが出せません。
答えが出なかった上に、次回診察時に患者が医師に、
「徐々に減量する必要性を薬剤師に言われました。半分の量にすればいいですか?」
おいおい、それじゃ薬剤師が減量を指示したことになってるやん
って事が起こりえます。医師は「薬剤師がいらぬ事を言いやがって」となりかねません。
こんな問題が起こらないようにするには余計な事は言わず「次回医師に相談して下さい」
というしかないのです。処方(薬の量を決める)は医師のみの権利ですからね。
患者の了承を得られれば、減量希望されていることを薬剤師の立場から医師へ情報提供する事も可能ではあります。(服薬情報提供書)
医師には言えず困られている方は薬剤師に相談してみて下さい。但し、私の偏見になるかもしれませんが、自分が医師の立場なら「何故医師の私に直接言わず薬剤師に言うのか?」と良い気持にはならないと思います。
私は、減量を考えている患者自身が医師に直接言うべき事だと考えています。更にいえば、減量について相談できない主治医って本当に主治医ですか?そんな主治医なら他の相談しやすい医師を探すべきだと思いますが如何でしょうか?
一薬剤師の見解として読んで下さい。
睡眠薬をのまないと眠れなくなったら、依存症の可能性があると認識して下さい。
止める際に離脱症状が出る可能性、それに対して用量調整する等の覚悟が必要な場合が多いです。
離脱症状はベンゾジアゼピン系の薬を減量や突然止めた場合に起きる可能性があります。
これらの薬は徐々に減量(漸減)する必要がある事を服用開始時に知っておくべきです。
離脱症状
睡眠薬もそうなのですが、エチゾラム(商品名:デパス)等の安定剤でも起こります。
調子がよくなったから止めてみます。すると上記のような離脱症状が生じます。
副作用だとは知らず再度のむと、吐き気、嘔吐、不安等が嘘のように消えてなくなります。
そうやって自分に効く薬という錯覚に陥る可能性があるのです。
まだ、研究段階で正式に副作用とは公表されていませんが、
ベンゾジアゼピン系の薬の影響が考えられる症状として名付けられています。
若倉雅登医師が提唱されているサイトがあります。
興味のある方はどうぞ!!
エチゾラム(商品名:デパス)の添付文書にはその他の中で頻度不明の副作用として、
眼瞼痙攣(瞬目過多, 羞明感, 眼乾燥感等の眼症状)の記載があり、
適切な処置を行うことと記載があります。
しかし、眼瞼痙攣を訴える人の3分の1の方がベンゾジアゼピン系の薬を服用していた!?
これが事実なら、頻度の高い副作用ではないでしょうか?
薬剤師としては、厚生労働省が更に大きく公表し医療業界全体で対応すべきと考えます。
また、クラウドファンディングを行い「厚生労働省に離脱症状で苦しむ人の声を届けたい!!」
という方がおられ、支援者も集まり成立し、行動に移されたという記事があります。
私の薬局においてもまぶしくて目が開けられないと、ボトックス注射治療をされた方がいます。
服用している薬は、エチゾラムとゾルピデムです。(令和2年1月11日現在)
この事実を患者本人、主治医に伝え減薬⇒中止を提案してみたいと考えています。
ベンゾジアゼピン系の薬について批判的な情報が多くなっています。
だからといって、主治医に相談せず勝手にやめる事だけは絶対に避けなければなりません。
そして、副作用が出ていないのであれば主治医の指示通り継続して服用すべきです。
もし将来的に減量・中止をしたいのであればその旨を医師に伝えましょう。
理由がベンゾジアゼピン系の薬は止めたいと思われるのであればその旨も伝えるべきです。
何故ならロゼレム、ベルソムラといったベンゾジアゼピン系ではない睡眠薬もあるからです。
ロゼレム、ベルソムラは依存性はなく離脱症状も生じない薬となっています。
「減量したい」、「止めたい」とだけ言えば医師は代替薬を検討せず減薬するかもしれません。
専門医であれば、ベンゾジアゼピン系の薬の減量・中止が難しいと判断すれば、
一旦ロゼレム・ベルソムラに切り替えてから、改めて減量、中止することもできます。
独断で判断する事だけは絶対に避けて下さい。
ここまで、私の知る事実と自分の考えを述べてきました。
あとは今後この事実を踏まえてどう行動するのかが重要になると思います。
継続服用するのであれば今の主治医とよく相談の上で用量をしっかり守り続けると良いでしょう
減量、中止を考えるのであれば、何故そう思うのか偽りなく主治医に伝えましょう。
(この記事を見て思ったのなら、この記事の事をしっかりと伝えるべきです)
そして、主治医がどのような対応をするのかを確かめて下さい。
もしも、「厚生労働省に離脱症状で苦しむ人の声を届けたい!!」
という記事の中に出てきた県立精神病院の医師のような対応ならあなたはどうしますか?
あきらめて主治医に従いますか?
私は勧めませんが、否定もしません。それも離脱症状を回避する一つの方法ですから・・・
もしも主治医に従わないなら、新たな主治医を自分で見つけるしかありません。
減薬し、いづれは止めたいと思うのであれば、協力してくれる医師は必ずいると思います。
私は薬剤師であり、またベンゾジアゼピン系の薬はのんでいません。
なので仮定の話になりますが、もし自分が患者なら下記の医師に相談します。
(画像をクリックすればまきメンタルクリニックのサイトに移動します)
移動した先の記事を読めば、この医師の考えが分かって頂けると思います。
私は直接話をしたことはありません。しかし他の記事の内容を見ても信頼できる医師です。
関東圏なら
Twitterにてある医師に出会いました。この方も薬の治療を優先されていません。
ベンゾジアゼピン系の薬の減薬、断薬に止まらず、双極性障害、統合失調症においても、
断薬が可能な場合もあるとおっしゃられています。
ホームページをリニューアル中との事なので、リニューアルされればサイトの紹介をしたいと思います。
小笹医院
〒247-0006 神奈川県横浜市栄区笠間2-28-11
045-895-2230
小笹秀樹医師のTwitterを見れるようにしましたので、興味がある方は読んでいただければと思います。
他にも私が信頼できると思える医師が見つかれば記事にしていきたいと考えています。
(現状はブログ等から知る情報ばかりになると思いますが・・・)
ただ、人それぞれ考えは違います。あなたが信頼できなければ他の医師を見つけて下さい。
睡眠導入薬(ベンゾシアゼピン系)を服用するにあたって
本サイトで解説する病気の症状は典型的なものを紹介したもので、記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではなく、また症状のどれかに当てはまるからといってその病気であることを示すものではありません。治療法その他についても、あくまでも代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。
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