総合病院ってほんとに総合的にみているの?

総合病院ってほんとに総合的にみているの?

疑義照会をしっかりやってて良かったと思える瞬間!?

家族のような関わりで対応する患者さん

全患者さんに家族のような関わり方が出来たら理想だけど、相性もあるからそうもいかない。

 

それはさておき、なんでも本音で話せる親しい患者さんとの出来事を記事にします。

 

(患者さんは80代男性で対応者は娘さんです)

 

総合病院で3科受診中で処方薬は下記のようになっています。

 

内科
RP1 トラゼンタ錠5㎎ 
RP2 グリミクロン錠40㎎

 

循環器科
RP3 イグザレルト錠10㎎
RP4 アムロジピン錠2.5㎎

 

泌尿器科
RP5 ユリーフOD錠4㎎
RP6 ビカルタミド錠80㎎

 

(用法用量省略)  2019年12月初旬

 

新たな症状が出た為呼吸器科受診

2019年12月下旬に咳が出て夜眠れていないと呼吸器科を受診。
心筋梗塞を起こし循環器科で治療を受ける前(20年前)まではヘビースモーカーだったとの事。
今は、アルコールも喫煙もしていません。
診察において「慢性閉塞性肺疾患」と診断。

呼吸器科
RP7 スピリーバ2.5μgレスピマット

初処方。排尿は困っていないとの事。

 

しかし、呼吸器科の医師からは、注意点は一切聞いていない。

 

私は、「同じ病院だし泌尿器科の受診も知っているだろう」と思いつつも、
念のため薬剤師の仕事を実践。

 

FAXにて
「前立腺肥大の治療中だと思われますがスピリーバは禁忌薬です。ご確認を!!」

 

数分後、
「排尿障害はない事を確認しています。そのまま調剤して下さい。
ただ、もし排尿障害となれば中止して下さい。」

 

そのままの回答を伝え使い方を実践し、理解してもらった上でお渡ししました。

呼吸器科受診後の次の来局時に!!

2020年1月初旬
泌尿器科
RP5 ユリーフOD錠4㎎
RP6 ビカルタミド錠80㎎

他の薬はまだあり、泌尿器科の処方だけで来局。
スピリーバはうまく吸入できているが、脈が速くなっている為、次回呼吸器科のDrに相談するつもりとの事。
脈は80と言われるし、私自身はそのことよりも疑義照会した排尿の方が気になる為尋ねると、
尿が出なくなっており、導尿カテーテルをしたとの返答。

 

!?

 

スピリーバの話は一切出ず、副作用の可能性すら指摘はなかったようです。

 

おかしくないかい!? 

 

導尿せざるを得ないならその場は仕方ないが、呼吸器科のDrと相談はしないのか?

 

スピリーバを止めてみるとかさ~。

 

疑義照会したFAX内容を患者家族に改めてお見せすると、次回呼吸器科で相談してみるとの事。

次回の予定日よりも早く呼吸器科に行った患者さん!!

2020年1月中旬
呼吸器科
RP8 オンブレス(ブリーズヘラー)

 

患者さん自身が私の言ったことから疑念を抱き、早めに受診したそうです。

 

医師からは、「薬の影響もあるかもしれません」とのお話がありました。との事。

 

!?

 

「影響があるかもしれません」??

 

患者さんの前では言えせんでしたが、「えっ、それだけ?他に言う事はないの?」って思いましたね。

 

まぁ、改めて前立腺肥大の患者さんには、抗コリン薬は禁忌だと認識させて貰えたので、

 

患者さんには申し訳ありませんが、感謝する事にしました。ただこの医師の名前は私の中に記録されました。

1月下旬の泌尿器科受診

2020年1月下旬
泌尿器科
RP5 ユリーフOD錠4㎎
RP6 ビカルタミド錠80㎎

 

導尿カテーテルは外れて様子見ることになったとの事。

 

ほぼ、患者さんの意向によりそうしたみたいですけどね!?

 

さて、排尿は改善するのでしょうか?

2月上旬呼吸器科受診

2020年2月上旬
呼吸器科
RP8 オンブレス(ブリーズヘラー)  84P (3か月分)

 

夜間頻尿傾向はあるが導尿カテーテルよりは良いと本人が喜んでいるとの事。

 

QOL的にはどちらが正しいのかは分かりませんが、本人が喜ぶ事が一番ですよね??

 

私にとってこの事例は、今後の前立腺肥大の患者さんに、

 

スピリーバーなどの抗コリン薬が処方された場合、β刺激薬に変更を提案する自信を貰えました。

 

他科受診で頻脈等の心疾患の治療を受けてる場合もあるので、疑義照会は控えめに・・ですが。

まとめ

総合病院で診てもらっているからこそ、患者さんはそこで貰う薬を安心してのんでいます。

 

少なからず薬局もそういう思いでいる部分もあるかもしれません。

 

総合病院ならしっかりみろよ!!と言いたいところですが、

 

院外処方だからこそ、この患者さんの導尿カテーテル期間を短縮できたのではないかと思います。

 

この患者さんの意思決定と行動力が一番必要なところだったと思いますが、

 

薬剤師として少しは手助けできなのかなぁと思います。

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